朝6時
すれ違う
眠そうに会社へ向かって歩いている人も
自転車を漕ぐ学生も
犬の散歩をしてる人も
こんな早くからジョギングをしてる人も
忙しなく行き交う車の多さにも
深夜6時に帰宅するわたしには
これから朝を生きる人たちがとても美しく見えて
そんな中 橋を渡る。
川の多いここの地域では珍しくないのかと驚くほど見事な川霧の様子に目を奪われるわたしとそれに無関心な朝の人たち。
目に飛び込む超常現象に思考を奪われ
ただ眺めることしか出来ない体のまま橋を通過し
焼き付いたはずの情景は薄れ
やがて忘れ
わたしはそんな一日の始まりの人たちに別れを告げるように
夜の始まりまで惰眠を貪るのであった。
ミラクル☆ナイト